(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 毛利蘭 毛利小五郎 海原福夫(50) 海原サヨリ(22) 河井和幸(65) 山崎恒夫(60) 潮たけし(45) 桜井巡査 |
本編の主人公、正体は工藤新一 本編のヒロイン、新一の幼なじみ 蘭の父親で私立探偵 うなばら丸 船長 うなばら丸 料理・接客係 工務店 店長 金融会社 社長 潮風丸 船長 事件担当の警察官 |
高山みなみ 山崎和佳奈 神谷明 西村知道 朴?美 秋元羊介 島香裕 菅原淳一 千葉一伸 |
いつも小五郎に世話になっているという河井和幸の招待で海原親子の経営する屋形船〈うなばら丸〉での花火見物にやって来た小五郎、蘭、コナンの三人は、同じく河井に招待された金融会社社長の山崎恒夫と計5名で、その日の花火見物へと出かけることとなります。
元々は河井の経営する工務店の慰安会のために予約されていた屋形船だったらしいのですが、急な仕事が入ったために従業員たちは仕事をせざるを得なくなり、その代わりに河井がいつも何かと自分が世話になっているという小五郎たちと山崎を招待したという訳だったのです。
そのため広い船内はたった5名の貸切りで、のんびりと過ごすにはうってつけの環境だったのですが…
加えて飲み放題、食べ放題に花火見物、それに加えて釣りまで楽しめるとあって、小五郎たちも山崎も到って上機嫌な様子。食事が始まると獲れたての魚の天ぷらや刺身など豪勢な料理に舌鼓を打ち、ビールも進んで期待どおりの美味しい食事に大満足でいたのです。
腹ごなしがひと通り終わると、河井は持参してきたカーボン製ニューモデルの釣り竿を得意そうにしながら取り出し、同じ型の竿を山崎にも提供して今度は二人で釣り楽しむこととなります。
そして間もなく屋形船は花火見物にも釣りにも最適というポイントへと到着、河井と山崎はデッキに上がって釣りを楽しみながら花火見物を、小五郎たちはそのまま室内に残り、食事や酒を楽しみながら同じく花火見物をすることになったのです。
川の上に浮かぶ屋形船から見上げる打ち上げ花火はまさに絶景でした。花火といえば夏の風物詩というイメージもありますが、秋の夜空に華々しく打ち上げられる花火も決して悪くないと、ビールグラスを片手に小五郎は満足そうな様子でいたのです。
やがて酔いも心地良く回り出し…小五郎はいつの間にかスヤスヤと寝入ってしまいます。
ところがその小五郎の眠りを突如妨げるような大きな悲鳴が、デッキの方から聞えてきたのです…!!
悲鳴を上げたのはデッキにいた河井と山崎の二人のもとへビールを運びに向かった海原サヨリで、驚いた小五郎たちが様子を見に行くと、何とデッキでは山崎が竿を握りしめたまま仰向けになって亡くなっていたのです…!!! そしてその上に覆いかぶさるようにして河井も倒れて気を失っていたのでした。一体二人の身に何が…!?
小五郎が山崎の遺体を調べてみると、彼の竿を握りしめていた掌にはひどい火傷の跡が残されていました。
そして船内に張られていた明かりを繋ぐ電線の一部が剥き出しになっていたこと、それに山崎が電気をよく通すカーボン製の釣り竿を握りしめていたこと、更には悲鳴が上がる直前に船の明かりが一瞬消えたことを考え合わせると、どうやら山崎が釣りをしている最中に偶然彼の釣り竿が剥き出しの電線に触れてしまい、感電死してしまったと、そして河井はそんな山崎を助けようとして巻き添えとなてしまったと考えられたのです。
その後捜査を開始した桜井巡査の手によって何とか一命を取り留めた河井の事情聴取がなされますが、彼の話によると、事故の直前に彼の竿に大物がかかり一人では釣り上げることが困難であったため山崎に助けを求めたといいます。
それから二人がかりで釣り上げようと力を入れた瞬間突然糸が切れ、その反動で後方に飛ばされて竿が電線に触れてしまったということのようでした。
そしてそれを裏付けるかのように、事故があった時刻に近くを航行していた潮風丸の船長・潮たけしの目撃証言も河井の証言と一致したのです。
そんなことから山崎の死は、不幸な事故として処理されることが決定的となったかに見えたのですが…
花火きれいですよね。こんなものはどうでしょうか(笑) ご自分で画面上をクリックしてみて下さい。雰囲気ぐらいは味わえるかもしれません。