(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 灰原哀 吉田歩美 小嶋元太 円谷光彦 ピーチ 観野節子(43) 観野弥生(78) 津曲水貴(54) 三重芳春(55) 百瀬刑事 刑事 鉄山 宮野厚司 |
本編の主人公、正体は工藤新一 黒の組織から来た謎の少女、本名宮野志保 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 歩美の隣りの家で飼われている犬 主婦 節子の夫の母 マンション住人、503号室に住むコレクター 骨董品鑑定士 事件担当の刑事 百瀬刑事の部下 江戸時代の絵師、風神・雷神の作者 学会から追放された科学者、灰原哀の父親 |
高山みなみ 林原めぐみ 岩居由希子 高木渉 大谷育江 声の出演なし 萩森侚子 麻生美代子 水鳥鉄夫 大木民夫 塩谷浩三 今村直樹 声の出演なし 声の出演なし |
もうすぐ雛祭りというある日の学校からの帰り道、そこにはショーウィンドウの雛飾りを見て心をときめかせている歩美の姿がありました。肝心の歩美のお雛様はというと…昨年来の「相次ぐ悲劇」によって人形は万全の状態ではない様子です。
しかしそこは「負けないもん!」が口癖の歩美のこと。今年の雛祭りに向けてちゃんと新しい雛飾りを譲ってもらえる手筈を整えていたのでした。
歩美の話ではその雛飾りは七段飾りで前のものより大きいもので、そのひな壇に何も見ずに人形を飾れることを条件に譲ってもらえるという約束になっているといいます。七段ということで人形の多さを心配する元太や光彦でしたが、当の歩美は持ち前の負けん気で頑張ってみせると、不安どころかやる気満々の様子でした。
そしてそのままひな壇を譲ってくれるという観野という一家の住むマンションへと直行した探偵団の面々。家の主人の妻・節子の案内でひな壇が安置されている和室へと案内された一行は、予想どおりの人形の数の多さに不安を募らせます。
しかし主人の母親である老婆・弥生は、このひな壇は孫娘のためにわざわざ京都から取り寄せた大切なものだから、人形を大事にしてくれる娘さんかどうか確かめたいのだと歩美に厳しい試練を課しながらも、同時に温かい励ましの言葉もかけてくれたのです。
その一方で観野家の和室の中には、実はひな壇の他にもう一つ価値のあるものが飾ってありました。それは江戸時代の絵師・鉄山が描いたという雷神の掛軸で、観野家の主人が2000万円も保険をかけたという非常に貴重なものです。
そして歩美たちがやって来たのと同じ頃、この掛軸を譲ってもらおうと同じマンションの503号室に住む津曲水貴が鑑定士の三重芳春を伴って観野家の和室に交渉にやって来ていたのです。
津曲氏はこの雷神の掛軸と対をなす風神の掛軸を所持していて、何としてもこの二つを揃えて完全なコレクションにしたいという願望を持っていました。そしてそのためには家の主人がかけた保険の倍を出してもいいとまでいう熱の入れようです。
鑑定士の三重も掛軸の保存状態を考えてプロのコレクターである津曲氏への譲渡を勧めますが…
しかし弥生は頑として首を縦に振りませんでした。仕方なく津曲と三重は観野家の主人が戻る夜にもう一度訪ねると言い残して部屋を後にします。
その後ついに試験が行われ、何とか雛人形を無事に並び終えた歩美はひな壇をバックに記念撮影をして、いたくご機嫌な様子。しかしその胸の内にはもう一つ秘かにある計画を立てていたのでした。それはもう一枚のある写真を撮ること…そしてその計画のためにはもうしばらくこの家に止まらなくてはいけないというのです。
家の中に止まるためにと歩美は出かける用事のあった節子の代わりに探偵団一行を伴い、観野家が切らしていた酒粕を近所のスーパーに買いに行きます。
ところが歩美たちが戻ってみると家には鍵がかかっておらず、中には一人で残っているはずの弥生の姿もありませんでした。そして部屋の中はというと…どの部屋も荒らされて、何かを盗まれたような形跡が至る所に見られ、泥棒が入ったことは誰の目にも明らかでした。
さらに人形が気になった歩美たちは急いで和室に入りその無事を確かめますが…部屋の中をよく見渡してみると、そこにはある変化が…