(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 毛利蘭 毛利小五郎 目暮警部 高木刑事 人見松一郎(45) 人見竹彦(45) 人見加奈子(36) 遠藤康晴 南里薫(25) 安西学 谷崎 アナウンサー 刑事 フロント係 従業員 女 根倉知恵蔵(31) |
本編の主人公、正体は工藤新一 本編のヒロイン、新一の幼なじみ 蘭の父親で私立探偵 警視庁捜査一課警部 巡査部長、目暮の部下 小五郎が尾行していたサラリーマン風の男 松一郎の双子の弟、人見貿易社長 竹彦の妻 金貸し屋 米花ホテル1015号室の客 謎の人物 米花スポーツセンターの会員 TVニュースアナウンサー 捜査一課刑事 米花ホテルフロント係 米花スポーツセンター従業員 谷崎の女 安西学および谷崎の本名、結婚詐欺師 |
高山みなみ 山崎和佳奈 神谷明 茶風林 声の出演なし 大塚芳忠 大塚芳忠 山本百合子 梅津秀行 雪野五月 草尾毅 草尾毅 千葉一伸 巻島直樹 稲田徹 千葉一伸 石川寛美 草尾毅 |
「散々待ってやったんだ。弟に頼めばいいじゃないか?」「それができたら…」─その日小五郎はある人物から依頼を受けて、人見松一郎というサラリーマン風の男を尾行すべく、デジカメを手に米花スポーツセンターを経て米花ホテルへとやって来ていました。そしてそこで偶然ランチに激安食べ放題バイキングを楽しもうとホテルと訪れた蘭とコナンに出くわしたのです。
「レストラン中華 食べ放題激安バイキング 大人980円 子供600円」の看板に思わず心が揺らぐ小五郎でしたが、何とか思い止まって二人と別れ探偵調査を続行。借金返済のための金策が尽き、困り果てた様子でロビーを右往左往する松一郎の一挙一動をつぶさにカメラに収めていたのです。
一方同じ頃蘭とコナンは階上のレストランに向かい、窓際の席で向かい合いながら食べ放題のバイキング料理に舌鼓を打っている所でした。小五郎に悪いとは思いながらも、遠慮はせず存分に中華料理を満喫していたのですが……
ところがふと外の景色を見てみると、突如窓の上方から人間らしき物体が落下してきて窓の下へと消えていき、そのまま階下に吸い込まれるようにして消えていったのです…!!!
人が落ちた…!? バイキング会場は大騒ぎになりますが、それ以上に衝撃を受けていたのはホテルで探偵調査に勤しんでいた小五郎でした。なぜならその人物は、他ならぬ小五郎が先ほどまで尾行していたサラリーマン風の人見松一郎という男だったからです…!!
すぐに警察が駆けつけて目暮警部の指揮の下捜査が開始されますが、小五郎の証言によると、松一郎はしばらく米花ホテルのロビーに滞在した後、エレベーターを使ってホテルの10階に向かい、1015号室のドアを開けて中に侵入。程なく女性の悲鳴が聞えてきたため、慌てて内側からロックされていた入口のドアを蹴破って部屋の中に入ってみると、床の上に若い女性がうつ伏せになって倒れていたというのです。
それから小五郎は外のベランダに逃げ出していた松一郎を発見し、すぐに彼の後を追いかけたのですが…
松一郎は小五郎に見つかるとベランダの手すりの上によじ登り、それを伝って隣りの部屋のベランダへ逃げようとします。ところが全身が震え上がり思うように前へと進むことができず、遂には手すりから足を踏み外してしまい…そのまま階下へと真っ逆様に落下していってしまったというのでした……
小五郎が間近で見ていた以上、松一郎の転落は事故と考えて問題がなさそうでしたが、その直前1015号室の部屋の中で一体何があったのかを調べるため、目暮と小五郎は松一郎に襲われた部屋の宿泊客の女性・南里薫に詳しく事情を聞き始めます。
ところが薫は松一郎とは全く面識がないと答えるばかりで、逆に彼が何者なのか目暮たちに聞き返してきたぐらいでした…。彼女は何か嘘をついている…小五郎はそう確信して彼女に本当のことを話すように説得するのでしたが…
ロビーに戻った小五郎は、彼女の松一郎を知らないという言葉や終始落ち着かない様子を不審がっていましたが、そこへ突然流れてきたTVの殺人事件のニュースを見て驚かされます。
殺人事件が起きたのは、今回の転落事故が起きた米花町から少し距離の離れた杯戸町のとあるマンションで、一人の人物が自宅の玄関付近で何者かに襲われて亡くなっていたというのですが、その殺害時刻の12時15分というのが今回の転落事故が発生した時刻とほぼ同じだというのです。
そして驚くべきことに、その事件の被害者というのが何と…
スペルはsynchronicityで、日本語では共時性と呼ばれ、心に思い描いた事柄と現実に起こった出来事とが偶然一致することを指します。心理学者のユングが提唱しました。
そしてその心理学者カール・グスタフ・ユングについては、フリー百科事典ウィキペディアのこちらのページを参照下さい。