(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 毛利小五郎 吉田歩美 小嶋元太 円谷光彦 大和田誠(30) 大和田ツネ子 椎名明子(30) 主婦A 主婦B 主婦C 看護婦 子供 福引係員 青果店主人 患者A 患者B 仮面ヤイバー |
本編の主人公、正体は工藤新一 蘭の父親で私立探偵 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 米花中央病院医師 大和田医師の妻 米花3丁目のアパートに住む主婦 米花町に住む主婦 米花町に住む主婦 米花町に住む主婦 米花中央病院看護婦 米花中央病院の患者、名前はひろあき 米花商店街福引所係員 大澤青果店の主人 米花中央病院の患者 米花中央病院の患者 子供たちに大人気の特撮ヒーロー |
高山みなみ 神谷明 岩居由希子 高木渉 大谷育江 関俊彦 さとうあい 佐久間レイ 萩森侚子 渡辺美佐 堀越真己 麻見順子 久保田恵 土田大 田口昴 岡和男 吉田裕秋 声の出演なし |
その日米花町商店街にはコナンと歩美、光彦が見守る中で商店街主催の福引に挑んでいる少年探偵団団長・小嶋元太少年の姿がありました。
一等の赤、二等の青、そして三等の黄色…せめて三等のデジカメは当てたい…そんな切実な願いを込めて元太は福引を回していきますが…
世の中そう上手くはいかない…コナンに言われるまでもなく、幸運を掴むことのできる人間はほんの一握りであり、大体は参加賞のポケットティッシュが当たったことに幸福感を見い出すしかなかったのです。
ところが…同時に世の中には、自分から望まなくても幸運を独り占めにしてしまう人間もいたのでした。ため息を漏らしている元太を尻目に、次に福引に挑戦した男性が見事に3等賞のデジカメを当選させてしまったのです…!
熱心で腕は抜群、加えて誰にでも優しく接するというその大和田誠医師は誰からも慕われていて、彼のことを悪く言う人間など一人もいないと評判の名医でした。
そんな大和田医師の日頃の良い行いに対する神様からのご褒美なのか…大和田医師は今回の福引だけに止まらず、歩美の話によれば、先々週〈Beikaen〉というフラワーショップのそばにある宝くじ売場で当選した宝くじを交換している嬉しそうな姿を目撃され、また酒屋を経営する元太の母親の話によれば、先週ユニオンビールのビール1年分の懸賞にも見事に当選したというのです。
このおよそ1週間の間に宝くじ、ビールの懸賞、そして福引までも当てた大和田医師…これは本当にただの幸運な偶然なのか…?それとも何か裏に秘密が隠されているのか…!? 始めは乗り気でなかったコナンも、彼のその秘密に興味を抱き始めます。
やがて毛利探偵事務所に戻ったコナンは、小五郎とのやり取りの中で驚くべき事実に直面します。何とユニオンビールの懸賞の抽選は急遽中止となり、来月まで延期されていたことが判明したのです…!
だとすれば、元太の話していた大和田医師がビール1年分を当選させたという話は事実無根、まったくの嘘ということになり…
それがきっかけで大和田医師に関する数々の懸賞当選の噂に疑問を持った探偵団たちは、その真相を掴むべく、昨日福引の係をしていた若い男性の下へ事情を聞きに向かったのですが……
これは冒頭で福引を外した元太を励まそうとコナンが口にした台詞ですが、しかしその言葉とは裏腹にコナンたちはよく福引などで当てた懸賞旅行に行くことが多いですよね。
そこでこういったものにコナンのキャラクターたちは一体どのくらい当選しているのかを調査してみました。すると…
▼47「スポーツクラブ殺人事件」
→佐伯スポーツクラブリニューアル時のモニター客に当選
▼57-58「ホームズ・フリーク殺人事件」
→シャーロック・ホームズ・フリーク歓迎ツアーに当選。コナンの推理力で
▼68-70「闇の男爵(ナイトバロン)殺人事件」
→伊豆ミステリーツアー2泊3日に当選。阿笠博士がパソコン通信のフォーラムにあった面白そうなツアーの募集に友人と友人の孫娘の三人で応募したもの。孫娘が急病のためコナンたちが譲り受ける
▼74「死神陣内殺人事件」
→映画「死神陣内 新たなる挑戦」の試写会に当選
▼98-99「名陶芸家殺人事件」
→菊右衛門の一番高い湯呑みを譲り受ける。小五郎の何気ない一言で
▼138-139「最後の上映殺人事件」
→映画観賞チケットに当選。阿笠博士が福引で
▼159-160「怪奇五重塔伝説」
→伊豆への懸賞旅行に当選。問題のパズルをコナンが解き、雑誌の懸賞に蘭が応募
▼162「空飛ぶ密室 工藤新一最初の事件」
→50万円分の旅行券に当選し沖縄へ。阿笠博士がインターネットの懸賞で
▼174「二十年目の殺意 シンフォニー号連続殺人事件」
→豪華客船〈シンフォニー号〉による小笠原イルカツアーに当選。コナンの推理力で
▼179「喫茶店トラック乱入事件」
→商品券に当選。阿笠博士が
▼197-198「スーパーカーの罠」
霧が峰ホテルのある静岡への懸賞旅行に当選。小五郎が福引で
▼236-237「南紀白浜ミステリーツアー」
→懸賞旅行に当選。
▼255-256「松江玉造連句14番勝負」
→島根県松江市への温泉旅行に当選。小五郎が商店街の福引で
▼284-285「中華街 雨のデジャビュ」
→横浜中華街の食事券に当選。蘭が福引で
▼294-295「愛と決断のスマッシュ」
→第一回火の国カップ慈善テニス大会出場権を兼ねた旅行に当選。元太が懸賞で
▼299-300「友情と殺意の関門海峡」
→一等賞の懸賞旅行。小五郎が福引で
こうやって見ると想像していたよりは、意外に少ない印象でした。ちなみに事件の端緒ということになると、小五郎が依頼を受けて現場に赴くというパターンがやはり一番多かったです。
コナンファンなら誰もが記憶している10「プロサッカー選手脅迫事件」での、コナン(新一)が博士のビートルのライトに照らし出された影を使って蘭に語りかけるシーン。今回はそれを髣髴とさせるシーンが用意されています。
元太が大澤青果店に聞き込みにいったすぐ後、大和田医師の勤める病院が登場するのですが、それまでも、この後も発言を聞いているとずっと「米花中央病院」だったものが、なぜか看板だけが「総合病院」となっていました。これは単純なミスだと思いますが…