(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 工藤新一 毛利蘭 毛利小五郎 目暮警部 高木刑事 灰原哀 吉田歩美 小嶋元太 円谷光彦 千葉刑事 服部平次 遠山和葉 新名香保里 辻谷賢仁(53) 岩富創 愛甲奈央 波佐見淳 中紙功男 鑑識 本屋店主 |
本編の主人公、正体は工藤新一 本編の主人公、高校生探偵 本編のヒロイン、新一の幼なじみ 蘭の父親で私立探偵 警視庁捜査一課警部 巡査部長、目暮の部下 黒の組織から来た謎の少女、本名宮野志保 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 捜査一課刑事、目暮の部下 西の高校生探偵、新一のライヴァル 平次の幼なじみ 〈探偵左文字〉シリーズを書く女流推理作家 辻谷玩具製作所 社長 辻谷玩具製作所 デザイナー兼副社長 辻谷玩具製作所 デザイナー兼経理 辻谷玩具製作所 デザイナー兼営業 辻谷玩具製作所 デザイナー兼企画 鑑識員 米花書店 店主 |
高山みなみ 山口勝平 山崎和佳奈 神谷明 茶風林 高木渉 原作のみ登場 原作のみ登場 原作のみ登場 原作のみ登場 千葉一伸 堀川りょう 宮村優子 声の出演なし 声の出演なし 仲木隆司 中島千里 二又一成 楠見尚己 千葉一伸 島香裕 |
少年探偵団たちとの阿笠博士の家でのゲームの約束をパスし、急ぎ探偵団たちと別れてどこかへ向かうコナン…。その日はJリーグも海外サッカーもなく、とすればコナンが楽しみにしているものといえば…あとは…
それから間もなくして、毛利探偵事務所へと急ぎ帰るコナンの手には、続きがとても気になっていたという人気推理小説〈探偵左文字〉シリーズの最新刊が大事そうに握られていました。
TVもゲームもパスし、夕飯を済ませたら寝る前に一気に読破…そして明日になってからもう一度読むのがたまらない…
そんなミステリ・ファンなら誰もが想像する楽しい休日を心に思い描きながら、コナンは毛利探偵事務所の入口のドアを颯爽と開いたのです。ところがそんなコナンを待ち受けていたのは何と……
小五郎と蘭とともに探偵事務所の中でコナンを待っていたのは、はるばる大阪からやって来た平次と和葉の二人だったのです…。そして二人はコナンの都合などまるでお構いなしの様子で、小五郎たちとともに杯戸町にあるイタリアン・レストランへとコナンを強引に連れて行ってしまったのでした…
自分の思い描いていた休日のプランを台無しにされたコナンは、ひどく不機嫌な様子で平次を睨みつけていましたが、ほどなく二人がわざわざ東京へやって来た理由を話し始めると、今度は二人の夫婦ゲンカを目の当たりにして、コナンの表情は引きつったものへと変わっていったのです…
今回平次と和葉が東京へやって来たのは、小五郎たちにまだ見せていない「大阪」の良い所をたっぷりと見てもらうために、今度の夏休みのスケジュールを相談するためだというのでした。
そして平次と和葉の二人は、小五郎たちを案内する候補地として、それぞれある場所の名前を挙げたのです。ところがその二つというのが……
まず平次が挙げた甲子園球場では、夏の間はもちろん高校野球が行なわれていて、平次はこの大会の決勝戦を小五郎たちと見る計画を立てているというのでした。
一方和葉が挙げた宝塚の観劇のためのチケットというのは、和葉の近所に住む宝塚好きのオバサンたちから譲り受けたものだったのですが、そのチケットはオバサンたちの勤める会社が社員全員で甲子園の決勝戦を見に行くことになっているために行けなくなることから譲られたものだというのです。
つまり二人が行こうとしている甲子園の決勝戦の日と、宝塚の観劇の日は同じ日ということであり…平次と和葉はどうやらお互いがそのことは初耳だったらしく…間もなく二人は、どちらに行くかで、犬も食わないような夫婦ゲンカを始めたという訳だったのです……
それから二人はそれぞれが自分の提案を受けれてもらえるよう、小五郎たち三人の支持を取り付けようとします。
和葉は蘭を、平次はコナンを半ば強引に味方に引き入れ…あとは小五郎がどちらを支持するかにかかっていました。そんな中で小五郎は、二人にある提案をします。
推理勝負に勝った方のお薦めの場所へ行く…小五郎はレストランでの食事の後、先月の6月末に発生したとある会社での殺人事件の捜査に協力するため、目暮警部と会う約束になっていたらしいのですが、その現場に平次たちと一緒に向かい、推理勝負をして決着をつけようというのです。
この面白い小五郎の提案はすぐに受け入れられ、間もなく一行は殺人事件の現場となった辻谷玩具製作所へと向かいます。
そして小五郎たちはそこで事務所の中に監禁後、何者かに撲殺された玩具製作会社社長・辻谷賢仁が残していた、4つのおもちゃのサイコロに残された血のダイイング・メッセージ─「お」「も」「ち」「や」を目の当たりにすることとになります。
この被害者の遺したダイイング・メッセージをヒントに、和葉には小五郎と蘭が味方につき、平次にはコナンが味方について、推理勝負は開始されたのですが…
どう見ても平次とコナンのコンビが有利な状況の中で、果たして和葉たちに勝算はあるのでしょうか…!?
と灰原哀の冒頭の登場シーンが、残念ながらすべてカットされてしまっています。この話の原作は4話分で、それを前後編にしているために中途半端な長さになってしまうため、時間の都合で本筋とは無関係な部分は丸々カットということなのでしょうが、各キャラクターのファンとしては残念な事です。
たかだか1分もないシーンですし、確かに本編とはほとんど関係のないシーンといえばそうですが、コナンの推理小説好きな所を生き生きと描いているシーンだけにもったいないですよね…
新名香保里が父親の新名任太朗の人気シリーズを書き継いで連載を続けている推理小説。名前の由来は〈十津川警部〉シリーズでも有名な西村京太郎氏の私立探偵・左門字進のシリーズでしょうか?
今回発売されたのはFile44「悪魔が仕組んだ遺言状」の下巻でした。
ちなみに〈探偵左文字〉シリーズについては、116-117「ミステリー作家失踪事件」と249-250「アイドル達の秘密」で詳しく語られています。
コナンがいつも推理小説を購入している本屋の名前。店主はミステリ好きのコナンが左文字シリーズの最新作をきっと買いに来ると思い、わざわざ本をとっておいてくれていました。
本作で東京を訪れた平次と和葉とともにコナン、蘭、小五郎が向かったイタリアン・レストランの名前。そして推理ショー開幕の幕が切って落とされた場所でもあります。
蘭によると、杯戸町にある最近できたばかりのオシャレなレストランらしく、小五郎によればこの店の近くに今回推理勝負をすることになる事件の発生した辻谷玩具製作所があります。
兵庫県西宮市にある、言わずと知れたプロ野球・阪神タイガースの本拠地として使用されている野球場。また春と夏には高校野球の全国大会も開催され、高校球児たちの夢と憧れの舞台でもあります。
球場の歴史や案内図、交通アクセスやチケット情報などについては阪神甲子園球場の公式ページをご覧下さい。
同じく兵庫県の宝塚市にある歌劇団。その歴史は古く、箕面有馬電気軌道(現在の阪急電鉄)が作った遊園地の旅客誘致企画として結成された少女のみが出演する宝塚唱歌隊がその原型で、大正デモクラシーの1914年に第1回目の公演が行なわれました。
その後1919年に宝塚音楽歌劇学校が設立されるとともに劇団として生まれ変わり、現在も女性の夢と憧れの舞台として、大変な人気を集めています。
劇団の歴史や劇場などへのアクセス、チケット情報などについては宝塚歌劇の公式ページをご覧下さい。