(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 毛利蘭 毛利小五郎 目暮警部 高木刑事 千葉刑事 服部平次 遠山和葉 沖野ヨーコ 真田一三 星河童吾(27) 範田力(41) 姫宮展子(32) 正影満里(54) Mr.正影 警察 アシスタントA アシスタントB 係員 男 |
本編の主人公、正体は工藤新一 本編のヒロイン、新一の幼なじみ 蘭の父親で私立探偵 警視庁捜査一課警部 警部補、目暮の部下 捜査一課刑事、目暮の部下 西の高校生探偵、新一のライヴァル 平次の幼なじみ 人気アイドル 人気マジシャン 人気マジシャン、Mr.正影の弟子 人気マジシャン、Mr.正影の弟子 人気マジシャン、Mr.正影の弟子 Mr.正影の妻 10年前に失踪したマジシャン 和葉に道を聞かれた警官 星河童吾超奇術ショーのアシスタント 星河童吾超奇術ショーのアシスタント 星河童吾超奇術ショーの係員 5年前に正影家を訪れた怪しい男 |
高山みなみ 山崎和佳奈 神谷明 茶風林 高木渉 千葉一伸 堀川りょう 宮村優子 長沢美樹 声の出演なし 遊佐浩二 秋元羊介 鈴木麻里子 多岐川まり子 声の出演なし 千葉一伸 豊口めぐみ 城雅子 大西健晴 千葉一伸 |
その日コナンと蘭は、西の名探偵曰く”たまには不思議気分に浸りたいというアホな女のアホなわがまま”に付き合い、夏休みを利用して東京へとやって来た服部平次と遠山和葉の四人で、最近女性にも大人気の若手マジシャン星河童吾のマジックショーを見物にやってきていました。
空中浮遊や檻からの脱出など、難度の高い華麗なマジックの連続に興奮を抑えきれない蘭と和葉。マジックにまったく興味がないのか、どこか冷めた目で見ているコナンと平次を尻目に、二人のボルテージはますます上昇していったのです。
ところがいささか興奮しすぎたのか、水中脱出のマジックの際にショーを盛り上げるためにわざと事故が起きたかのようにアシスタントや係員が慌てふためく大芝居を、本当に事故が起きたのだと真に受けてしまい……
その後寸での所で何とかショーを台無しにせずに済んだ蘭と和葉でしたが、それがきっかけとなり幸運にも今回のショーの主役の星河童吾と知り合うことに。そして二人はコナンと平次の冷たい視線で見守っているとも知らず控え室でしばらく星河と話をすることになったのですが、二人の幸運はそれだけに止まらず、更にはショーを見物に来ていた星河童吾と同じ師匠を持つ人気マジシャン、範田力と姫宮展子の二人とも知り合うことになったのです。
そんな現代を代表する三人のマジシャンの師匠というのが名前をMr.正影といい、10年前に姿をくらまし、それからずっと行方不明となっている謎の多いマジシャンでした。そして10年経った今三人はそれぞれが既に独り立ちして華々しく活躍していましたが、中でも星河は有名な奇術師・九十九元康の弟子の若手マジシャンの真田一三と人気を二分するマジシャンに成長していたのでした。
そして範田と姫宮が星河の控え室を訪れたのはただ懐かしさからというだけではなく、彼のそのような人気に目をつけ、一緒にショーを行ないたいという願いもあってのことだったのですが、これに対して星河も二人の願いを快諾し、更に真田一三にも誘いをかけてマジシャン四天王の夢の共演ができればと、どんどん話は膨らんでいったのです。
それから三人は、彼らにとってはその昔住み込みでマジックの特訓も受けたという思い出深い師匠Mr.正影の家を久しぶりに訪れ、そこでジョイントライブについての相談をすることになったのですが…。
ほどなくして三人はその話し合いの時にたまたま控え室の中にいた蘭と和葉、そしてコナンと蘭の4人にも誘いをかけ、Mr.正影の家を訪問。今は一人で主の戻ってくるのを待っている正影の妻・満里も加え総勢8人が集まった家の中は、さながら10年前に失踪してしまった主を偲ぶささやかなパーティー会場の様相を呈していたのです。
正影満里と蘭と和葉、それに慣れない手つきでコナンと平次も手伝った甲斐もあってか、しばらくしてようやく晩餐の支度が整うと、星河童吾もキッチンに姿を見せ、あとは朝が早かったために少し休むと言って部屋へ向かった範田力と、久しぶりに来たので家の中をゆっくり見たいと言い残して上の階に向かった姫宮展子の二人を待つばかりとなります。
そして範田力の方は正影満里が、姫宮展子の方は星河童吾と正影の写真や手品のネタに興味を惹かれた蘭と和葉の三人が呼びに行くこととなり、蘭と和葉は星河童吾の後ろについて、展子がいるはずの二階へと向かったのでした。
ところが二階へ上がってみると、前方に向かってまっすぐに伸びている廊下はひどく狭くそして薄暗く…蘭と和葉は思わず息を飲みます。そこで星河が電気のスイッチを探し出してスイッチを入れようとしますが、何度切ったりつけたりしても反応がなかったのです。それどころか家の中は突然の停電に襲われてしまい…
その後すぐにコナンと平次がブレーカーを探し出して停電はすぐに解消されますが、明かりが点くやいなや、展子を呼びに二階へ上がった星河と蘭と和葉の目の前にはとんでもない事態が展開されていたのでした…。
何と先ほど薄暗がりの中では何もなかったはずの廊下の突き当たりに、いつの間にか姫宮展子が頭から血を流し、無残な姿で横たわっていたのです…!!
今回は不可能犯罪がテーマの本格謎解きミステリーです。アッと驚くトリックは本格ミステリ好きにはたまらないでしょう。
そして一方で今回平次の様子がどこかおかしく…視聴者からすればその理由は明らかというか見え見えなのですが(笑)、一体どんなオチを見せてくれるのかも必見です。
今回はまず仕掛編の冒頭にショーの行なわれる会場へコナンたち4人が向かうシーンが追加されています。ここでは和葉が交番で警察官に道を尋ねるシーンなどもあり、さらに本来は平次が目暮と再会した際にしゃべる「アホな女の…」というセリフがこの間にも使われています。
そして会場についてからも星河童吾のポスター(ここにゲストの名前として麻実ようこ、時田三郎、マグー藤田の名前があり)のシーンや、蘭と和葉がショーのパンフレットを読んでいるシーンなども追加、さらにショーが始まってからも空中浮遊などのマジックショーのシーンが追加されていて、ショーの雰囲気を視聴者もより多く楽しむことができます。個人的にはちょっと長すぎる気もしましたが(苦笑)
それから同じく仕掛編で真田一三についての話題が出た時、蘭が以前彼と事件の中で2度会ったことがあることを話している時、原作では以前会ったことがあるとだけしか言わないのですが、アニメの方ではその経緯まで詳しく話しています。
それから真田一三の件で蘭が小五郎に電話した際、原作では小五郎はただ机に座っているだけですが、アニメではテレビを見ています。しかも沖野ヨーコの4分クッキング(笑) そのためかアニメの小五郎の方がどこか嬉しそうな表情ですね。
それから館編ではコナンの「ガキ」発言の後、目暮警部の「もっと詳しく…」というセリフから、3人の弟子以外に範田邸を訪れるマジシャンなどはいなかったかという旨のセリフの手前までまるまる1ページがクリスマスツリーの話の直ぐ後に挿入されて順番が入れ替わっています。
コナンたちが星河童吾のマジックショーを見物していた際にコナンと平次からチラッと名前が出た「脱出王」と呼ばれた伝説のマジシャン。
詳しくはフリー百科事典ウィキペディアのこちらのページを参照下さい。
すべて実在する有名マジシャンで、今回の登場人物たち(星河童吾、範田力、姫宮展子、正影満里、Mr.正影)の名前の由来になっています。大体分かるかと思いますが、範田力だけは名前ではなく、Mr.マリックの口癖の一つ「ハンドパワー」が由来のようですね(笑)
デビッド・カッパーフィールドについてはフリー百科事典ウィキペディアのこちらのページと海外のこちらのページ(ただし英語)を、Mr.マリックについてはウィキペディアのこちらのページと公式ページを、引田天功(プリンセス・テンコー)についてはウィキペディアのこちらのページと公式ページを参照下さい。