(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 阿笠博士 灰原哀 白鳥警部 吉田歩美 小嶋元太 円谷光彦 小林澄子先生 沖矢昴 百瀬警部 坂本琢馬 屋敷の主人 窃盗犯 三水吉右衛門 怪盗キッド 服部平次 遠山和葉 弓長警部 小嶋元次 小嶋岩吉 |
本編の主人公、正体は工藤新一 新一の家の近所に住む自称天才科学者 黒の組織から来た謎の少女、本名宮野志保 警視庁捜査一課警部 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 帝丹小学校1年B組担任 工藤邸に居候する謎の大学院生 捜査三課警部 帝丹小学校1年B組生徒、探偵団たちのクラスメート 琢馬の親戚で倉の所有者 窃盗犯 江戸時代に活躍した絡繰人形師 神出鬼没の大怪盗、通称怪盗1412号 西の高校生探偵、新一のライヴァル 平次の幼なじみ 捜査一課火災犯警部、小五郎の元上司 全国コジマさん選手権 参加者 全国コジマさん選手権 参加者 |
高山みなみ 緒方賢一 林原めぐみ 井上和彦 岩居由希子 高木渉 大谷育江 加藤優子 置鮎龍太郎 塩谷浩三 愛河里花子 城山堅 辻親八 声の出演なし 声の出演なし 堀川りょう 宮村優子 声の出演なし 野島昭生 塩屋浩三 |
大喰らいのもののけ倉…それはコナンたち少年探偵団の面々が通う帝丹小学校1年B組の同級生、琢馬少年が米花5丁目にある親戚の家で友だちとかくれんぼをしていた時の出来事でした。
琢馬少年が友だちを全然見つけることができず、もう倉しか探すところがないと思い木に登り倉の窓から中を覗いてみると…高そうな美術品などが大量に置かれていて、そのお宝の陰から誰かがこっちを見ていたというのです。
琢馬少年は友だちだと思い中に入ろうとしたものの扉には鍵がかかっており、また友だちの名前を呼んでも出てこなかったことから家の主人に鍵を開けてくれと頼みます。すると家の主人は倉はもう何年も開けておらず人が入れる訳がないと言うのですが、絶対いたと言い張る琢馬少年に促されて鍵を開けて中に入ってみると……何と先ほど見たはずのお宝も人の影も何もかもなくなっていたというのです。
不思議そうな顔をする琢磨少年に家の主人はこの倉に大切な物を置いてはならない、置けばたちまち消えてしまう…大喰らいのもののけ倉に飲み込まれてしまう…そのような言い伝えがあることを教えてくれたのでした。
琢馬少年はその後ショックで寝込みその日も学校を休んでいたため、一刻も早くその倉の謎を解き彼を安心させてあげなければならない…探偵団たちはそう決心し、同じ米花5丁目にある毛利探偵事務所に集合してから倉のある琢馬の親戚の家に向かうことになったのですが…。
毛利探偵事務所に着くとコナンは遅くなると蘭に書き置きを残してくると言って3階に上がっていきます。ところがそこで灰原哀が妙な事を言い出したのです。毎回毎回コナンに頼ってばかりで悔しくないのか、そんな気構えでは成長しないと……それを聞いた探偵団の3人は一度ぐらいはコナンをギャフンと言わせ参ったをする姿を見てみたいと思わずホンネを漏らすのでしたが、その時探偵事務所の入口のドアが開いて……。
それから準備を整えた探偵団たちはさっそく琢馬少年の親戚の家に向かいます。すると問題の倉は幕末頃に建てられたためかなり古そうではあるものの意外に普通の倉で、中に入ってみると広いものの真っ暗でほとんど見えず、かろうじて見えるのは天井近くに付いている窓の隙間から漏れ出る光だけでした。
そして倉の中には階段を下りたあたりから倉の真ん中にだけ誰かが歩いた足跡が残されていて、それは壁に埋め込まれたソロバンへと続いていたのです。
結局倉の中にはそれ以上何もなく、仕方なく倉の外へと出る探偵団。ところがそこでコナンが琢馬がやったのと同じように木をよじ登って倉の上の方にある覗き窓から倉の中を見てみると…何とコナンの目の前に現れたのは床一面に埋めつくされたお宝の山だったのです! ところがすぐに飛び降りて家の主人を呼び出し倉の中へ入りますが、中には何もなく…
琢馬少年の言っていた事を実際に目の当たりにしたコナンは、それから宝を消し去る何かの仕掛けがあるはずだと床や天井を調べようとしますが、何と探偵団たちは論理的推理と証拠を組み合わせてコナンの説を否定します。どうも歩美と元太、それに光彦の少年探偵団の3人の様子がいつもと違うのですが、いった彼らに何が起きたというのでしょうか…!?
少年探偵団たちのクラスメート、琢馬が親戚の家でかくれんぼをしていた時に起きた不思議な出来事…それはここ何年も鍵がかかったままの倉で隠れている友達を探そうと倉の窓から中を覗くと美術品などが大量に置かれ、宝の陰から人の気配がしたものの、すぐに入口の鍵を開けて中に入ってみるとそこには何もなかったという奇々怪々な出来事でした。
謎を解き琢馬少年を安心させるべく、探偵団たちは毛利探偵事務所に立ち寄ってから倉のある屋敷へと向かいさっそく捜索を開始しますが、倉の入口の扉を開けてもらい中はもぬけの殻。
ところがコナンが琢馬少年がしたように木によじ登って天井近くの小窓から中を覗いてみると、床一面には埋めつくされたお宝の山が…いったいこれはどんな仕掛けになっているのか、そしていつもに比べてやけに手際のいい探偵団たちにコナンは違和感を感じるのですが、果たしてその正体とは!?
前編のみ。番組内で表示されている電話番号に電話すると抽選で「天空の難破船 オリジナル・サウンドトラックCD」を20名様にプレゼントという企画をやっていました。
まず冒頭に琢馬少年が夕暮れの中で鬼ごっこをしていて、倉の中を覗き、お宝と怪しい人影を目撃するシーンがオリジナルで追加されています。
それからオープニング後まず前半ですが、午後2時頃、帝丹小学校1年B組の教室で探偵団たちは最近の我々の活躍をおさらいすると言って、赤白黄色の事件、一角岩の事件、元太の父親が巻き込まれたテレビ局の事件、城崎温泉の事件、vs強盗団、白鳥警部、桜の思い出などの事件を振り返っています。かなり長めの時間を取っており、最後の2つ以外は犯人や結末などに触れている作品も多いため、ネタバレには十分お気をつけください。
それからようやく原作にもあるストーリー展開で進んでいきますが、運命の人という灰原の発言部分に「白鳥警部、桜の思い出」の回想シーンが少し挿入されています。
そしてコナンのギャフンという顔を見てみたいという歩美のセリフでコナンが探偵団の三人を前にギャフンという顔をする部分がありますが、アニメではそこにコナンの「ギャフン」というセリフが追加されていて、何気に笑えます。それ以外は細かいセリフの変更・追加はあるものの、ほぼ原作どおりでした。
CMを挟んで後半については細かなセリフの追加・変更はあったものの、ほぼ原作そのままでストーリーが構成されていました。
まず前半についてはコナンが阿笠博士に電話をし終えた後に博士と博士の家で料理を手伝っている沖矢昴との会話シーンがわずかですが追加されています。
それ以外については前後半ともに細かいセリフの追加・変更はあるものの、ほぼ原作どおりの構成になっていました。
今回登場した百瀬警部は、「雛人形の事件」以来とコナンが言っていましたが、これは312-313「夕陽に染まった雛人形」の事を指しています。正直また登場するとは思いませんでしたが、約7年ぶりとなる実に久しぶりの登場です。
今回は少年探偵団がコナンを出し抜いて事件を解決しようとするものの、いつもと様子が違い誰かが密かに助言をしているのですが、それが誰かを当てるという面白い趣向でしたね。ただ解決編手前の光彦へのメールの文面にあった大阪弁ですぐに分かるかと思いますが(笑)
トリックに関してもなかなかからくり細工師の三水吉右衛門らしい奇想天外な発想で見ているだけで楽しめました。今回は一風変わっていて楽しく作品を味わうことができましたが、結局望みを叶えたいなら自分で努力するしかないという平次の言葉そのままですよね。どんな事をするにも毎日コツコツ日々の積み重ねですね。少年探偵団たちは楽して良い結果は得られないという教訓にして成長していってもらいたいと思います。
あとは百瀬警部ですかね、雛祭りの事件の時は所轄の普通の刑事でしたが、その時から結構なキレ者ぶりを発揮していました。今回また再登場ということで、またこういう泥棒や窃盗事件の際には登場するかもしれません。地味ですが玄人好みの味わい深いいい警部さんです。