(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 工藤新一 毛利蘭 毛利小五郎 灰原哀 吉田歩美 小嶋元太 円谷光彦 目暮警部 高木刑事 工藤優作 鈴木園子 沖矢昴 世良真純 高市勲 郡山武文 西村亮佑 金一 ナイトバロン |
本編の主人公、正体は工藤新一 本編の主人公、高校生探偵 本編のヒロイン、新一の幼なじみ 蘭の父親で私立探偵 黒の組織から来た謎の少女、本名宮野志保 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 警視庁捜査一課警部 巡査部長、目暮の部下 新一の父親で世界的に有名な推理小説家 鈴木財閥の令嬢、蘭の同級生で親友 工藤邸に居候する謎の大学院生 女子高生探偵、截拳道の使い手で蘭たちの同級生 遺体で見つかった近所に住む男性 10年前に亡くなった保育園園長 10年前5歳だった保育園児、寺の住職の1人息子 蘭のクラスの推理好きのクラスメート 闇の男爵、工藤優作が生み出した神出鬼没の怪人 |
高山みなみ 山口勝平 山崎和佳奈 小山力也 林原めぐみ 岩居由希子 高木渉 大谷育江 茶風林 高木渉 田中秀幸 松井菜桜子 置鮎龍太郎 日高のり子 声の出演なし 声の出演なし |
その日蘭と園子、それに世良真純の三人は、登校中に新一の父親である優作がまだ日本にいて警察の事件捜査に協力していた頃に唯一途中で放り出したという事件の話で盛り上がっていました。
あの世界的に有名な推理作家の工藤優作が唯一サジを投げたという奇妙な事件…新一からその話を聞いた蘭によるとその事件、何でも遺体のそばに血で何かの文字が書かれていたというのですが…
ところがそんな話を三人がしている所へ「おい、大丈夫か!? しっかりしろ高市!?」という男の声。蘭たちが声のする方へ目を向けてみると、道路脇の自動販売機にもたれかかるように口から血を垂らしてうずくまる男と、その男に心配そうに声をかける二人の男の姿がそこにはありました。
3人はどうやら仕事仲間らしく、仕事場に姿を見せないことを心配し捜していたというのですが、既に救急車は呼んでいるらしくその到着を待っている所でした。ところが世良真純の見立てでは男は死亡してもう既に死後9時間以上は経過しているらしく、更にその身体的特徴から男がアルコール依存症であること、にもかかわらず亡くなる直前に自販機で酒を買おうとしていたことなども次々と言い当てていったのです。
更に世良は現場の状況から一見するとアル中のおじさんが肝硬変による静脈瘤破裂で吐血し、その時周囲に誰もいなかったことから亡くなった病死のように見えるが、実はそうではなく、悪意を持った何者かの犯行だと推理。その証拠として男の前に残された血で書かれた「死」という文字を指し示したのです。
ところがその「死」という血文字、蘭によれば何と先ほどまで話題となっていた工藤優作がサジを投げたという10年前の奇妙な事件の現場にあった文字とそっくりだというのです…!
所変わってその頃帝丹小学校の1年B組の教室では、コナンが少年探偵団たちとともに掃除の真っ最中でした。そこへ新一用の携帯電話に蘭からメールが届きます。その用件はもちろん先ほど蘭たちが遭遇した「死」の血文字についてでしたが、何でも10年前の事件の「死」の血文字の写真を世良や園子も見たがっているため、学校が終わったら工藤邸を訪問し問題の写真を探すというものだったのです。
そのメールを見たコナン(新一)はすぐに勝手に家の中をほじくり返されるのも何だしコナンに写真の場所を教えて取りに行かせ、それを毛利探偵事務所に届けさせるからと返信し、自らは急用ができたからと探偵団たちに断りし工藤邸へ急いで向かったのでした。
一方蘭たち三人もコナンからのメールの返信が届いた頃にはもうすでに工藤邸の前までやって来ている所でした。そしてどうせなら入ってみようという世良真純の呼びかけで三人は屋敷の中へと入っていきますが、玄関にはコナンの靴が。どうやらコナンの素早い行動が功を奏し三人より先に工藤邸に戻っていたのです。
それから三人は洗面所で歯磨きの最中だったこの屋敷に居候をする沖矢昴と遭遇し、彼からコナンが奥の書斎にいると教えられそちらへと向かいます。書斎ではコナンが問題の写真を探している所でしたが、コナンからはもう見つかりそうだからキッチンで紅茶でも飲んでいるようにという返事。しかし蘭たちに写真を探させないようにするコナンの態度に…
毎月蘭に勝手に掃除させていたのにその写真だけ探させないのは怪しい…まさかエロ本でも隠している…!? 園子はそう疑っているようでしたが、世良真純はキッチンに残された痕跡から新一が隠しているのは「女の存在」ではないかと言い出し…
そんな話を蘭たち三人がしている所へ10年前の事件の写真を持ってコナンがキッチンに姿を見せると、話題は再び問題の「死」の血文字に。蘭たちが携帯電話で事件現場で撮影してきた「死」の文字と比べてみると、両者は本当にそっくりだったのです。
ということはこれは10年前の事件の殺人犯が再び現れた連続殺人…!? 世良真純がネットで調べた所によれば10年前の「死」の血文字の写真は公表されていないらしく、同一犯の犯行とみてまず間違いなさそう…
しかし10年前の警察の捜査の際、工藤優作はこの血文字を書き残す殺人犯は金輪際出現しないと保証すると断言しており…いったいどうなっているのでしょうか…!?