「から紅の恋歌」公開決定と「しのぶれど」の歌碑について

皆さんこんにちは

いよいよ2017年の名探偵コナンの最新映画の正式発表がありましたね

2016年の第20作目「純黒の悪夢」は過去最高の大ヒットとなり、
更なる人気を獲得したコナンですが、
早いものでもう次の21作目の発表がありました

コナンの映画については皆さんご存知の通り
毎年最新作の上映が終わると、
最後に次年度の映画についての制作決定の発表があるのが恒例となっていますが、

今年2016年春に公開された「純黒の悪夢」の映像の最後には
「しのぶれど…っちゅうわけか」という平次のセリフとともに
紅葉が舞い散る映像が流されました。

それから約8か月が経ち、
いよいよ新作の始動の時がやって参りました

タイトルは「から紅の恋歌(からくれないのラブレター)」
そしてもちろん服部平次と遠山和葉がメイン
そして舞台はというと…

まず上記の写真に写っている歌碑
ここの刻まれているのが
「しのぶれど 色に出でにけり わが恋は 物や思ふと 人の問ふまで」

意味は
私の恋心を誰にも知られまいと耐え忍んできたが、とうとうこらえきれず顔に出てしまった。
「何か物思いがあるのですか?」と、人が尋ねてくるまでに

この歌を詠んだのは平安時代の平兼盛(たいらのかねもり)という人物

そしてこの歌はかの有名な「小倉百人一首」にも選ばれている歌です

今回のコナンの映画のテーマは百人一首ということになります
これは「しのぶれど」のセリフから8か月前に予想した通りでした

そしてもう一つ予想したのが
この小倉百人一首と紅葉という所から
舞台が京都、それも京都の嵐山であろうということでした

なぜなら小倉百人一首の生まれた場所というのが、
京都の嵐山だからです

「小倉百人一首(おぐらひゃくにんいっしゅ)」は、
平安末期から鎌倉初期の貴族で歌人としても有名な藤原定家(ふじわらのさだいえ=ていかとも)が
京都・小倉山の山荘で選んだもので、
正月におなじみのかるたとして現在まで幅広く親しまれています

この小倉山は京都を代表する観光地の一つ嵐山にある山です

嵐山は京都の西部にあり、古くから貴族の別荘などがたくさんある景勝の地として知られ、
現在も観光面所として人気で、清水寺や金閣寺と並んで外国人観光客も多く訪れる場所です

京都の街は東を鴨川、西を桂川という2つの川が南北に流れているのですが、
その西の桂川にかかる橋が嵐山のシンボルとして有名な渡月橋です

厳密にはこの渡月橋より南側が嵐山で、
北側が嵯峨野という地名なのですが、
両者を合わせて嵯峨嵐山とか嵐山として紹介されることが多いんですね

そして小倉山は南にある山としての嵐山とは桂川を挟んで向かいの嵯峨の方にある山です

藤原定家はこの小倉山の小倉山荘(時雨亭)で小倉百人一首を編纂したといわれていますが、
現在その山荘は現存はしていません

しかも実際にあった場所というのも実は正確には分かっていないようでして、
時雨亭跡とされる小倉山荘推定地がいくつかの場所に残されているんです

常寂光寺、二尊院、そして厭離庵という3つのお寺で
いずれも現在は紅葉の名所として有名な場所なのですが、
これについてはいずれまた別に記事を挙げたいと思いますので、
ご期待ください

そして現在小倉山のふもとには小倉百人一首の世界を体感できる
「時雨殿」という名前のミュージアムがオープンしていて、

さらに周辺には
「小倉百人一首文芸苑」として何か所かに分けて
100首の歌がそれぞれ刻まれた歌碑が設置されていて、
歌碑めぐりが楽しめるようになっています

場所は
亀山公園(嵐山公園亀山地区)、
野宮神社および竹林の小径付近に2か所、
長神の杜、
そして嵐山東公園と結構広範囲にわたっています

ちなみに冒頭で登場した歌碑はまさにこのうちの一つになります
この歌碑めぐりについても管理人が嵐山に出向いて撮影して参りましたので、
また別記事にて紹介させて頂きたいと思います

さて話を映画に戻しますが、
今回の映画では平次と和葉に加え、
最近ですが原作にも登場した新キャラクター大岡紅葉(おおおかもみじ)が登場することになるようです

百人一首の高校生チャンピオンで、「平次の婚約者」を名乗るということで、
平次・和葉ファンにはまたやきもきするような展開も予想されますが、
映画の発表があった2016年11月30日の時点ではまたアニメにも登場していないどころか、
コミックスにも登場していません

サンデーをリアルタイムで読んでいる方以外にとっては
12月16日発売予定の91巻でお目見えすることになるはずですが、
今回の青山先生の描いた最新作のポスターにも登場しており
要注目のキャラクターであることは間違いありませんね

ちなみに名前の由来については
「大岡」は平次関連のキャラクターの名前の由来が時代劇絡みが多いことからみても、
大岡越前で間違いないでしょう

「紅葉」についてはミステリーで「紅葉」といったら
私は名探偵キャサリンシリーズでおなじみのミステリー作家・山村美紗の娘で
女優の山村紅葉さんしか思い浮かびませんがどうでしょうか(苦笑)

正直当たっているかどうかは分かりませんが、
山村美紗といえば京都に住み、作品も京都を舞台にしたものが多いですので、
名前の由来としてはピッタリといえばピッタリですよね

さてここまで長々と書いてきたことでも想像できるかと思いますが、
現在管理人は京都に生活の拠点を置いており、
ここ数年ずっと7作目の「迷宮の十字路」以来、
京都が舞台の映画をやらないかなとずっと思っていただけに
正式に舞台になると聞いて感無量でした

更に今回の舞台となる嵐山ですが、
どういう運命のいたずらか、
この2016年の1年間、仕事の都合で何度も通うことになった場所でした

昼休みに嵐山見物ということも結構あり、
それ以前にももちろん観光で何度も行ったことはありましたが、
このような事情もあって
今回の映画は特別な思い入れのある映画になりそうです

しかもこの映画発表があった
サンデー2017年第1号の発売日である11月30日は
管理人の誕生日だったんですね(笑)

ここまで来ると運命的なものを感じざるを得ませんが(苦笑)
少しでも嵐山の生の情報をお届けできたら幸いです

それでは次回も乞うご期待下さい

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