(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 工藤新一 毛利蘭 毛利小五郎 妃英理 沖野ヨーコ 警官 運転手 |
本編の主人公、正体は工藤新一 本編の主人公、高校生探偵 本編のヒロイン、新一の幼なじみ 蘭の父親で私立探偵 蘭の母親、腕利きの弁護士 人気アイドル 回想シーンで登場した警察官 回想シーンで登場した都営バスの運転手 |
高山みなみ 山口勝平 山崎和佳奈 神谷明 声の出演なし 長沢美樹 菅原淳一 千葉一伸 |
家人が皆部屋に籠もりっきりで食事も別々…という何とも奇妙な一家で起きた事件を無事解決に導いた小五郎たちは、深夜遅くになってようやく毛利探偵事務所に到着。小五郎がレンタカーを返しにいった後、12時を回った頃にようやく遅い夕食にありつき、それから事件も無事に解決したということもあって、何の心配もなく心地良い眠りにつけるはずでした。
しかしコナンと蘭にとっては、まだその日の事件はすべて解決している訳ではなかったのです…。その未解決の事件というのはもちろん、その日の朝に新一にメールを送ろうとした時から浮かび上がったコナン=新一ではないかという疑惑…そして今それを確かめるための絶好の手がかりが、蘭の手に握られていたのです。
蘭が今手にしているのは、慌てて事務所に戻ろうとしたコナンがレンタカーの中に落としていった携帯電話。その携帯電話の中に自分が新一に送ったメールがあれば、二人が同一人物であるという動かぬ証拠…。その日のコナンの慌てぶりから見ても、蘭の疑惑はもはや確信に近いものとなりつつあったのです。
もちろん新一のこと、何か自分には言えない理由があって黙っているのであれば、本人が直接話してくれるのを待った方がいいとも考えてはみたのですが…しかしこのままではこれからどんな顔でコナンと接していけば分からなくなった蘭は、他人の携帯の中身をのぞくことは気が引けると思いつつも、自分のメールが来ているかどうかだけ確かめるだけと自分に言い聞かせ、思い切ってコナンの携帯電話の電源を入れてみたのです。ところが…
─「ダイヤルロック 6月16日0時29分(アニメでは暗証番号を入力してください)」
コナンの携帯は4桁の暗証番号を入れないと使えないように、ロックがかかっていたのでした。想像していたこととはいえ、逆に闘志をかき立てられる蘭…
自分の誕生日…それとも蘭の…!? そっちがその気ならと、蘭は1万通りの暗証番号の中から新一が思いつきそうな暗証番号を手当たり次第に入力してみたのですが…
今回は前の奇妙な一家の事件の続編のような感じで、前の事件では解決されなかった蘭のコナン=新一疑惑について一定の解決を見ることになります。
まあ当然何とか疑惑を晴らすことになる訳ですが(笑)、今回は一体どんな方法で蘭を納得させることができるのでしょうか?
そしてそんな訳で今回は犯人はおろか容疑者もいません。いるとしたら容疑者はコナン(で探偵役が蘭)ですが(苦笑)
今回は蘭が以前コナンといろいろあった部分を回想するシーンがあるのですが、すべてのシーンが以前の映像をそのまま使うのではなく新たに描き直されています。放映開始から10年が経とうしていて、以前とはキャラクターの描写などもかなり違っているからだと思います。
改めて説明する必要もないかと思いますが、最初の二つは2「社長令嬢誘拐事件」からで、トロピカルランドで小さくなってしまった新一が工藤家に戻って阿笠博士と相談している最中に蘭に見つかってしまった二人の初対面のシーンと、その後探偵事務所に一緒に戻っていくシーン、その次が34-35「山荘包帯男殺人事件」で包帯男が怖くなった蘭と一緒に眠るシーン、そして最後は27-28「小五郎の同窓会殺人事件」で背中を流しっこするシーンですね。
いつなのでしょうか(苦笑)
何番なのでしょうか(苦笑)
冒頭探偵事務所に戻り、遅い夕食(というより夜食)を食べる小五郎、蘭、コナンの三人ですが、アニメでは食べている食事がおそらくカレーライスなのに対し、原作では箸と茶碗を使っているので、明らかに別のものだと思われます。
それから豆知識にある新一と蘭の車のナンバーを使った語呂合わせの回想シーンがホームズについて蘭が考え出すシーンの後に挿入されています。
そしてこの回想シーンは短いミステリー仕立てになっていて、TVオリジナルを一本余分に楽しめるような感覚で見られると思います。しかも新一が主役ですから、新一ファンにはたまらないですね。また沖野ヨーコと妃英理も原作では登場しないのですが、チラッと出てきます。
そしてエンディングテーマ後の三人が朝食をとりながらまたしても語呂合わせをするシーンもオリジナル。ここもかなり笑えるシーンですね(苦笑)
今回は多数のオリジナルシーンが追加しているので、原作を読んでいる方もかなり楽しめると思います。
英題は「Wing of Love」で、ラブロマンス映画のタイトル。以前新一と蘭が見に行った映画。テレビオリジナルだけの設定で、蘭がロック解除のため4桁の暗証番号を考えている時、ホームズの名前が登場した直後に回想シーンとして挿入されています。
そして上記の映画のパンフが出てきた回想シーンの中で、新一は米花シティビル行きの都営バスの中で車のナンバーを見て語呂合わせをしていました。これは探偵としての頭の体操、暗号を解く訓練なのだそうです。
1039、2319、342、9389、4864、8931、8083、8783、2983、3783、2683、1028、4649、1122、1107、8109、そして「く 1041」、「新宿510 し 1564」、5545などの番号が登場しました。
そしてエンディングテーマ後の最後の部分でも「新宿36 げ 8707」や2297の2つの番号が出てきていますし、更にネクストコナンズヒント後のコントも510の語呂合わせが題材になっています。
それぞれどんな語呂合わせか考えてみるのも面白いかと思います。
残念ながらコナンではよく登場する阿笠博士のナンバー「164」は出てきませんでしたが(笑)、5545の方は私もこのサイトで何度か使ったことがあるので、かなり笑えましたね(笑)
蘭の回想の中の事件で新一が怪しげな車を追いかけている最中にチラッと登場したハンバーガー屋の名前。
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